ポスティングシステム
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■SANSPO.COMより
米球界入りを希望する日本球界の選手の交渉権を、
所属球団の承認を得て大リーグ球団が入札で獲得する制度。
承認した球団は日本コミッショナーを通じて、
同システムを行使する旨を大リーグコミッショナーに通知、
米コミッショナー事務局は30球団に選手名を公示する。
申請できる期間は11月1日から翌年3月1日まで。
獲得に興味のある球団はポスティング後4日の業務日以内に入札を提出。
大リーグ各球団からの最高額が日本側に通知され、
これを当該選手が所属する日本の球団が受諾すれば、
最高額で入札した大リーグ球団に30日間の独占交渉権が発生。
選手と契約に合意すれば、日本の球団へ入札額を送金する。
当該選手は自由契約選手となり移籍が成立する。
この制度で00年オフにイチローがマリナーズへ、
01年オフに石井一久がドジャースへ、03年オフに大塚晶則がパドレスへ移籍。
本来ならばFA迄の10年間はチームに所属する義務があるが(10年縛りなんて俗語があるくらい)、
ポスティングシステムの場合はFAよりも早い時期にMLB移籍出来る。
但しこれにも期限があるらしく、
事実上はFA移籍と比べて1年か2年早い程度らしい。
ポスティングシステムは日米選手協定やプロ野球協約に決定権があり、
自由が全く利かない反面早い時期に移籍出来るメリットがある。
逆にFA移籍は10年間という長い年数の間チームに所属する義務がある代わりに、
晴れてFA権を取得すれば自分が移籍したいチームに移籍出来る。
MLBがオファーがあって契約成立ともなれば、
その瞬間にメジャーリーガーの仲間入りとなる。
ポスティングシステムで1年でも早くMLB移籍してタイトルを狙うか、
FAで自分が移籍したいチームを選ぶかは選手次第だが、
現在では2選しかないのもどうかと思う。
コメント
# hilo-com 『ポスティングシステムはFAと違いダークなシステムです。差別や偏見が強いプロ野球でMLB移籍は裏切り者とされる文化があります。オリックスの仰木監督なんてかなりの変わり者です。そんな文化が全て削除されてます。』 (2005/07/01 16:56)